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めまい外来

めまいは、様々な要因で起こり、①末梢性障害(内耳・前庭神経とその核)と②中枢性障害(前庭核より上位の中枢神経)に分かれます

 

①末梢性のものでは、ぐるぐる回る回転性のものが多く、頭の位置や体位を変化したときに起きやすく、耳鳴りや難聴など耳の症状を伴うことがあります

②中枢性のものでは、ふわふわとした浮動性のめまいが多く、体のふらつき、身体の不安定感、目の前が暗くなるような症状を伴うことがあります

めまいの症状に加えて、頭痛や手足の麻痺、顔面のしびれ、呂律不良、意識消失などがあれば、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血などの可能性もあり注意が必要です

頭部CTでは、小さな脳梗塞や腫瘍、脳の動脈の狭窄や解離などの評価が難しいことがあります。頭部MRIでは、情報量が多く、脳血管の評価もでき、早期の脳梗塞や脳出血や脳腫瘍などの診断がよりしやすくなります。特に脳腫瘍や脳出血、脳梗塞、脳動脈解離などの疾患は、発見が遅れれば治療への介入が困難になることもあります

めまいは様々な要因でおこり、頭部MRI検査で問題なく、耳鼻科での検査でも問題ないということもあります

現代の日本人の脳梗塞や脳出血は割と小さなものが多く、より早く正確に診断することが重要であり、それにはMRI検査が多いに威力を発揮いたします

 

めまいを起こす主な疾患

 ①メニエール病

       内リンパ水腫によると考えられている。回転性めまいを繰り返し、耳鳴りや難聴をともなうことが多い

 ②めまいを伴う突発性難聴

        原因不明の急性の高度感音性難聴で、回転性めまいを伴うことある

 ③良性発作性頭位めまい

         耳石器から浮遊した耳石膜が、三半規管内に入り込み、頭位の変換に伴って移動し、内リンパ流動をきたし回転性のめまいを生じる

 ④前庭神経炎

   めまいが持続し、眼振も伴うことが多い

 ⑤聴神経腫瘍

   良性の腫瘍で緩徐に増大する。回転性めまいを起こすことがある

 ⑥脳幹梗塞(延髄外側症候群)

   椎骨動脈およびその末梢の後下小脳動脈の閉塞で生じる。回転性めまいに、顔面の感覚異常、ふらつきなどを伴うことがある

 ⑦小脳出血

   高血圧が原因で出血することがおおい。急に回転性めまい、頭痛、嘔吐をきたす

 
 ①~④では、主に耳鼻科領域の疾患であり、耳鼻科診療が必要となります
 
 ⑤~⑦に関しては、脳神経外科での診療となり、頭部MRIでできるだけ早く脳疾患によるめまいなのか否かを判断することも重要と思われます
 
 
頭部CTで問題なくて、その後めまいが継続したため頭部MRIを施行して、脳梗塞や脳動脈解離や腫瘍が見つかることもあります
 
そのため、症状が継続する場合には一度MRIでの脳評価を必要とする場合があります

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